第1回 日本語教員試験に落ちた話

こんにちは、Mitomoです。

私は2024年の日本語教員試験を受験し、あえなく不合格となりました。今回は試験の概要と受験して気づいたことを書きます。

よろしければお付き合いください。

目次

日本語教員試験

日本語教員試験は、国家資格「登録日本語教員」を取得するための試験です。以下に令和6年度の概要をまとめます。

令和6年度 日本語教員試験

  • 試験日:2024年11月17日(日)
  • 会場:全国8地域・11か所
    • ※地域区分(北海道/東北/関東/中部/近畿/中四国/九州/沖縄)
  • 受験料:18,900円(基礎試験&応用試験)
    • 基礎免除は17,300円、試験免除で資格確認のみは5,900円
    • ※上記額の収入印紙を専用台紙に貼付して郵送
  • 出願方法:専用サイトからオンラインで出願
    • ※受験票や試験結果もサイトで通知(郵送なし)
  • 出願期間:2024年8月1日(木)~9月6日(金)
  • 結果通知:2024年12月20日(金)

複雑な資格取得ルート

登録日本語教員になる方法には、①養成機関ルートと②試験ルートがあります。

また、すでに日本語を教えている現役教師や養成講座を受講中の人などのために数年間は経過措置が設けられています。経過措置には6つのルートがありますが、要件が少々複雑なためSNSでは自分がどこに当てはまるのか混乱する声も見かけました。

ちなみに独学者の私は「試験ルート」一択でした。

参考資料はこちら(文化庁)

勉強法について

試験の情報が少ない中、私は10月に受験した「日本語教育能力検定試験」と同じように勉強しました。検定試験が終わって日本語教員試験を受験するまでの約1か月、記述問題以外の勉強を継続した形です。

検定試験の勉強法については
こちらの記事に詳しく書いています

会場の様子

試験会場は自宅から電車で2時間ほどの大学でした。

受験番号順に講義室が割り振られ、私が入った部屋には100人近くの受験生がいました。中にはスーツケースを持ってきている人もいたので、片道2時間は近い方だったかもしれません。

試験スケジュール

試験のタイムスケジュールは以下の通りです。

応用試験だけの人もいるので午前中は空席もちらほら。

一方、お昼休憩中にほかの受験生たちが勤務先の日本語学校について話す声が聞こえてきて、現役教師で基礎から受ける人もいたようでした。

ここに気を付けて!

会場で気づいた点をシェアします

持ちもの管理

  • 上着は椅子にかけてはダメ(注意されました)
  • 机上に置けるハンカチは無地のみ
  • 飲み物はラベルを外したペットボトルがオススメ
    • 試験中は床に置き、手を挙げて許可をもらえば飲めました
    • 水筒は試験中にカバンから出せません

トイレは早めに

  • 女子トイレは休憩の度に混んでいました
  • 特に応用試験の聴解と読解の間は休憩時間が短いです

聴解は検定試験との違いに注意

  • 音声が流れるのは一度きり
  • スピーカー環境があまり良くなかった
  • 問題の声がくもっていて聞き取りにくかったです

環境に惑わされない精神

  • 運営で気になることがあっても心を無にするのが勝ち
  • ひとまず目の前の問題に集中を

悔しい結果でした

試験の結果発表は12月20日(金)、オンラインでの発表でした。

冒頭の通り私は不合格。基準点まであと少しの点数でした。

あと2点足りず

まずは基礎試験が合格基準に達していなければなりません。

基準は5区分それぞれで6割の得点、かつ総合得点が8割であること。基礎試験は100点満点のため、80点以上が合格です。

私は各区分の6割に届いていたものの、合計で78点。あと2点足りませんでした。最後に見直しをして選び直した問題があったのですが、どうもそこで間違いの選択肢に変えてしまったようです。あの2問が悔やまれます。

もちろん基礎を通過した上で応用も突破する必要があります。応用試験の合格基準は総合得点で6割の得点があることです。

合格率のこと

結果発表後は合格率が話題になりました。

文部科学省によると受験者17,655人のうち合格者は11,051人、合格率は62.6%です。かなり高い値ですが、この 「合格者」には経過措置による試験免除者も含まれています。

注目を集めたのは、試験ルートの受験者の合格率が8.7%と極端に少なかったことです。試験ルートの受験者3,681人のうち合格者は322人、基礎試験の合格者が323人でしたから、応用試験で落ちた人は1人だけということになります。ほとんどの人が基礎試験でふるいにかけられたことが明らかになりました。

参考資料はこちら(文部科学省)

また受験する?

働き口の選択肢を増やすために、私はやはり登録日本語教員の資格が欲しい。ただ基礎試験が思った以上に難しかった・・・。

資格を取るための別の選択肢として、経過措置Cルートがあります。これは大学の課程を修了すれば基礎試験と実践研修が免除されるというものです。時間はかかりますが、また基礎から受験するより合格の可能性は高いような気がしてきました。

しかし、しかし!これは大きな声で言いたいのですが、今回の受験が無駄だったとは全く思っていません。独学である程度の知識が身についたからこそ、次は授業料を払って深く学びたいと思えたんです。

今後どのルートで受験するか、じっくり考えたいと思います。

ここまで読んでいただき
ありがとうございました♡

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